東北の3月は大般若シーズンです。
サラリーマン家庭出身の私は
旦那と結婚するまで
大般若というものの存在自体を知りませんでした。
ざっくり言ってしまえば
大般若(経)とは、メチャクチャ長くてとても有難いお経なんだそうです(雑)。
このお経を全部読むのが、大般若会。
本来、大般若は一年で一番縁起のいい日=お正月に行うものですが
こちら、雪深い東北の地では
足場の悪い1月に檀家様に集まって頂くのも悪いということで
暖かくなってきた、3月に行います。
さて。
私は先ほど、
大般若経を全部読む
と書きましたが
現実には、大般若経はあまりにも長すぎて
全部読むのは不可能なんだそうです。
私も実際に使うお経本を見てみましたが
全部で何百冊もあるんですよ。
んで
実際に読むのは不可能なので
大般若では、これを『転読』します。
(ちなみに、実際に声を出して読むことを『真読(しんどく)』といいます)
今のお経本は折本になっているので
それを一気に開閉して、パタパタすることで読んだことにするのです。
…要はずるじゃん!
と、思いましたが
私はこの転読の作業が、ちょっとだけ好きです。
マジシャンが空中でカードを切る時みたいに
経本が、バラバラと音を立ててめくれていく。
そして、その風に当たることで
浴びた者もご利益が受けられるそうな。
見てて楽しいし、お手軽でいーじゃん??
と、思う訳です。
もし、ご興味がわきましたら
来年のお正月、お近くのお寺で行われる「大般若会」で
転読の方法をご覧になってみてください!
ついでに、風に当たれば一年間幸福に過ごせますよ(^^)
ではまた!