ご来訪ありがとうございます。元・寺嫁主婦のごまです。
シリーズ【国民の祝日】
8月10日は「山の日」です。
…いえ本当は8/11です。
これは後述する様にオリンピックにあわせての変更です。
これでオリンピック関連の祝日変更は全て終了…かな(笑)
今回はこの山の日について簡単にまとめてみました。
概要
「国民の祝日に関する法律」によると、山の日とは
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」日
とされています。
2016年に新設された祝日で、天皇誕生日やスポーツの日など日付が変わった祝日を除いては、一番新しい祝日といえます。
制定までの経緯
そもそも、山の日として制定されている8月11日は、特別な出来事や由来があって定められた日ではありません。
日本山岳協会を初めとする山岳5団体が「山の日」制定を目指して「山の日制定協議会」を発足させたのがきっかけです。
この「山の日制定協議会」については、今現在もホームページがありますので、ご興味のあるかたは是非見てみてください。
彼らが協議会まで作って「山の日」の制定を目指した理由を一言で説明すると
日本の国土の7割を占める山地からの恩恵に感謝し、山との関わり合いを考える日を創設したい
という長年の想いがあった様です。
日付について
山の日制定協議による活動の甲斐あって、2013年、超党派の国会議員による「山の日」制定議員連盟が発足し、いよいよ「山の日」制定が本格化していきます。
しかしここでひと悶着起こります。それが日付です。
当初「山の日」制定議員連盟では「お盆休みとの連続性がとれる」との理由で8/12案が総会で決議していたそうです。
しかし8/12は、かつて日本航空123便墜落事故が起きた日であり、慰霊式なども行われていた関係で、山の日としては相応しくないという反対意見が出されたのです。
そこでその前日である8/11で最終的に決定されました。
東京オリンピックによる特則
さてここからは今年恒例、オリンピックによる修正の話です。
当初の予定では、8/9にオリンピックの閉会式を迎えているはずでした。
そしてそれに併せ、翌日の8/10に山の日をずらしたのです。
これは要人警護や選手の移動が通勤ラッシュと衝突することを回避するためのものでした。
残念ながら今年のオリンピックが見送られたことで、この「閉会式の翌日を山の日に」という変則日程は来年も続くことになります。
どんなことをするの?
このような、山に対する熱い想いを持った人たちの働きかけによって制定された「山の日」。
実は、2016年の制定以来、毎年「山の日記念全国大会」というものが各年ごとに場所を変えて行われています!
2020年は大分での開催が予定されていましたが、こちらはコロナの影響で1年延期されることが決定したそうです。
まとめ「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」日
今日は「山の日」についてまとめてみました。
国土の7割が山地である日本に、まさに相応しい祝日といえるでしょう。
私たち各々も山の恩恵を知り、それを後世に伝える役割を果たしていきたいものです。
終わりに
本文は以上です。
有志が集って団体を作り、それが国会を動かして法改正にまで至るという経緯に圧倒されると共に、新しい祝日を制定するに至る関係者の熱意に感動させられました。
それと、個人的には「8/9でオリンピックは終わってるハズだったんだ!!」という所が驚愕でした(本編と関係ない…)
来年、無事に行えることを願っております。
では今回はこれで終わりになります。
最後までお付き合い頂きありがとうございました!